オイル塗装無垢テーブルメンテナンス
- シミができた場合は、なるべく早い時点でサンドペーパーで研磨し(#180ぐらいから始めて仕上には#400で研磨)、オイルを塗るのがベストです。
- 通常のメンテナンスは、艶がなくなったなあ、と感じたらオイルを上から塗るだけ。
キズやシミを消すことはできませんが、艶が出てくるので見た目は明らかに変わります。
こまめにメンテナンスしてあげるだけで、オイルに含まれている蝋成分が幾重にも重なり、板の強度を高め、粘りも出てひび割れもしにくくなります。
人間のお肌と一緒かな。
- オイルを塗るのは天板の表面と側面だけで構いません。
コツは塗ったオイルはしっかりと拭き取るのがポイント!
メンテンナンスのやり方
1.布にオイルをつけます。オイルはよく振ってからお使いください。
2.木目に沿ってオイルをまんべんなく塗り込んでいきます。
塗ったオイルは拭き取ってしまいますから、塗りムラなどには構わず素早く塗ってください。
塗っている時に冷房、扇風機、暖房の風が当たるとオイルがすぐに固まってしまいますので、冷房、扇風機、暖房は切っておいてください。
3.塗り残しがないかを確認します。
この段階で、ムラがあっても構いません。
4.オイルを塗った布のオイルがあまりついてない箇所を使って、塗ったオイルを拭き取っていきます。
オイルを全面に塗った直後に拭き取りを始めてください。
5.もう1枚の綺麗な布でもう一度オイルを拭き取ります。
しっかりと拭き取るのが綺麗に仕上げるコツです。
拭き残しがあると後でベタつく原因になるので注意してください。
6.拭き取ったら少なくとも一晩は使わずにそのまま置いておいてください。
オイルは高温、高湿度の環境ですと乾きにくいため夏場は冷房を入れた状態にしておくのがベストです。
注意)オイルが染み込んだ布と拭き取った布は、水でジャバジャバに濡らしてから廃棄してください。そのまま丸めて置いておくと発火する恐れがあるので注意してください。 使ったらすぐに濡らして処理してくださいね。
オイルメンテナンスをする頻度は、普段水拭きをする頻度によって変わってきます。
水拭きの回数が多いと、それだけ早くオイルが抜けてしまうのでメンテナンスも回数を増やして対応します。
私が使っている楢の無垢材テーブルは、普段水拭きはしていません。
何かこぼしてしまった時乾いた布で拭き取っています。
人によって感じ方はそれぞれですので、自分の好みに応じて変えてみてください。
食用油を使うなら荏胡麻油がオススメ!
あるいは蜜蝋なんかもお薦めです。
当工房では木工専用の蜜蝋クリームも使っています。
これも伸びがよくとても使いやすいです。
液ではないので、手を汚すこともありませんから、とてもラクにできますのでお勧めです。
家具用のオイルがない場合、食用のオイルで代用できますが、向いている油とそうでない油があります。
向いていない油のひとつがオリーブオイル。
これは不乾性の油なので乾かずベタベタ感が残るのでテーブルメンテナンスには向いていません。
どうしてもオリーブオイルしかない場合は少量をよく伸ばして塗り、よく拭いてください。しかし、オススメはしません。
テーブルメンテナンスに向いている油は乾性の油です。
例えばリボス社のオイルも亜麻仁油という乾性油を原料にして製造されています。
食用の油で、乾性なものは荏胡麻油でスーパーでも気軽に買うことができます。
いろんなメーカーから販売されていますが、純正のものをお勧めです。 荏胡麻油を使用する場合も、しっかりと拭き取ることは忘れずにしてください。